【白玉蘭劇場と馬戯城】

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昨夜に続いて今夜も上海雑技団鑑賞である。昨夜は白玉蘭劇場、今夜は馬戯城。地下鉄「上海馬戯城駅」の駅前に専用劇場があり、ドーム型の近代的で立派な劇場だ。チケットの価格も、白玉蘭劇場はVIP席で168元(事前予約&割引価格)だったのに対して、馬戯城はVIP席で340元(事前予約&割引価格)と約2倍の強気な設定だ。この馬戯城はネットでの評判が良く、加えてこの価格設定である。小生は期待を大きくして劇場に入った。中央の雑技スペースを取り囲むように観客席が配置されている。

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ショーは19:30きっかりに始まった。馬戯城は近代的な設備を多数備えており、大型スクリーンや音響設備、舞台装置をフル活用し、現代風にアレンジされた上海雑技だった。1つの雑技に至るまでストーリー性のある演出が施されていた。とにかく見せ方が上手く、小生は演出の巧みさにしきりに感心した。雑技と雑技の間の移行や準備も観客の集中力が途切れないような工夫が見られた。雑技というよりは芸術性の高いサーカスを見ているような、そしてシルクドソレイユに通じるような洗練された印象さえ受けた。

連日、上海雑技を見たおかげで違いが良く分かった。馬戯城を観終わった時、白玉蘭劇場の時ほどの感動はなかった。近代的で洗練された馬戯城に対して、伝統的な白玉蘭劇場は洗練さの欠片もないし、演出は古臭くかっこ悪いと言い切っても良いぐらいだ。が、雑技のレベルは断然、白玉蘭劇場の方が高かった。白玉蘭劇場は小生の想像を上回るパフォーマンスが幾つもあったが、馬戯城には全くなかった。皿回しにしても、馬戯城はあっさりした雑技の内容だったが、白玉蘭劇場は一人当たりの皿の枚数がずっと多い上に、回したまま高度な技を幾つも披露していた。モーターバイクにしろ、馬戯城の方が1台多いと思いきや、その1台は他のバイクと絡まず、またバイク同士の絡みも少なかったが、白玉蘭劇場はこちらが心配になるほどバイク同士の交差など絡みが多く高度な内容だった。見せ方がどれだけ上手かろうが、要は内容が重要ということである。洗練された演出に近代的な劇場、ネットでの評価も抜群に高く、2倍ほどするチケット価格の馬戯城。この馬戯城で小生は白玉蘭劇場の素晴らしさを知ったのだった。

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(左上:休憩時間)
(右上:劇場内)
(左下:ショー終了後の撮影コーナー)
(右下:ショー終了後の劇場外)
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