サンボアンガをイスラム武装勢力が襲撃、戦争状態に

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忘れた頃に爆弾爆破事件が起きたり、訪問した要人が襲撃されたり、イスラム武装勢力による情勢不安が絶えないサンボアンガ。今回ばかりは深刻な事態のようだ。武装集団がサンボアンガの中心街に攻め入ったとの衝撃のニュースである。アサワコの地元がサンボアンガのため、有料IPTVのフィリピンチャネルにかぶりつき、当地の家族と連絡を取り合い、心配でたまらないようである。市街地から離れた実家がある地区でも外出禁止命令が出て、緊張感に包まれているようである。いつも人で溢れている中心街は、今まるでゴーストタウンのようになっているという。ムスリム住民には危害を加えないというが、クリスチャン住民には不安な時間が流れている。市街地へ通じる幹線道路には自動小銃を持った軍人とゲートがあり、小生らがアサワコの実家から街に向う際もゲートでチェックを受けるが、今回の襲撃は海から接近して上陸とのことで驚きである。事態はまだ収束していないが、これでサンボアンガとミンダナオ島の平和が一気に遠のいたと思われる。

(2013.09.12追記)9月9日、家に戻ってアサワコから「地元が戦争になっている!」と聞いてサンボアンガの異常事態を知った。4日目となっても事態は収束せず、武装集団と治安部隊のにらみ合いや散発的な交戦が続いているという。むしろ、占拠されたバランガイは6つとなり戦渦が拡大しているように見える。フィリピンのテレビ放送を見ると、街はゴーストタウンの様相で、装甲車が多数展開されていたり、たくさんの軍人が屯していたりと戦場である。

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『フィリピン南部都市をイスラム武装勢力が襲撃、都市機能まひ』
2013年09月09日13:54 AFPBB News
【9月9日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島にある商業都市サンボアンガ(Zamboanga)が9日早朝、重武装したイスラム反政府勢力100人余りに襲撃され、都市機能がまひしているという。サンボアンガはフィリピン南部の経済の中心都市の1つで、人口は約100万人。
 フィリピン軍によると、襲撃してきたのは反政府勢力「モロ民族解放戦線(MNLF)」の指導者ヌル・ミスアリ(Nur Misuari)氏を支持するグループで、9日未明にボートで海からサンボアンガに接近し上陸。軍部隊との衝突で兵士1人が死亡、6人が負傷したという。
 イザベル・クリマコサラザール(Isabelle Climaco-Salazar)市長によると、戦闘は市街地にも拡大し、武装勢力側は市民20人ほどを人質に取って軍に対抗しているという。同市長は、市内に侵入した武装勢力について「主な目標は、市庁舎にMNLFの独立旗を掲げることだ」と述べた。
 現地のAFP特派員によると、市内各地で大きな銃声が聞こえており、路上は閑散として店舗のシャッターは下ろされたままだ。重武装した警備員や軍部隊が、空港やホテル、銀行などの警備に当たっているという。
■和平交渉で分裂
 MNLFはミンダナオ島にイスラム独立国家を建国することを目標に掲げ、ミスアリ氏が1970年代初頭に結成した。数十年にわたる紛争では、これまでに15万人以上が死亡している。
 ミスアリ氏は1996年、独立を放棄して自治区を樹立することで政府と和平合意した。しかし先月、和平交渉でMNLFが政府にないがしろにされたとして、交渉からの離脱を表明していた。
 フィリピン政府は現在、MNLF分派のモロ・イスラム解放戦線(MILF)と和平交渉を行っており、MILFは2016年までに新たな自治政府を発足させること目指しているが、MNLFはこの和平交渉に反対の立場を取っている。(c)AFP
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