【Jちゃんの最後の告白】

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フィールドトリップのバスが学校前に到着し、トライシクルでホテルに戻ってくると23時になっていた。相当に疲れたので今夜はディスコへ行かず部屋で二人で過ごすことにした。ライス2つをルームサービスで注文し、フィールドトリップに持って行ったチキンアドボの残りをおかずに、土産屋で買ったワインを飲みながら食した。酔って良い気分になりベッドで二人寝転んでいると、小生の携帯電話が鳴った。発信元はフィリピンの番号だったので小生は応答しなかった。滅多に着信などないのにXちゃんといる時にかかってくるとはタイミングが悪いものである。シャワーを浴びてまたXちゃんと激しいセックスをした。

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しばらくして、さっき小生の携帯電話にかかってきたのがフィリピンの電話番号だったことからXちゃんは小生の元彼女からの電話だと思ったらしく、元彼女とは別れたと言っていたのに何故まだ元彼女から電話がある?!と急に怒りだした。小生はタガログが話せる理由としてマニラに彼女がいたが別れたと説明していた。この場で今すぐ元彼女に電話して、別れると伝えなければ私は帰るとXちゃんは詰め寄った。そのうち、Xちゃんはうつ伏せになって泣き始めてしまった。この時、時刻は午前4時。電話しても、もう寝てるよと言っても聞く耳を持たない。やがてXちゃんは帰り支度を始めた。小生は決断してJちゃんに電話することにした。午前4時だったが彼女はすぐに電話に出た。Jちゃんへ「別れよう」と伝えると、「そこに女がいるんでしょう?」と聞いてきた。小生が言葉に詰まっていると「私はバーで働いている」と最後になってJちゃんは自ら告白した。「私はバーで働く売春婦に過ぎないのよ。私と知り合うことになってごめんなさい」とJちゃんは謝った。やはりそうだったのだ。以前Jちゃんに電話した時に彼女の様子が素っ気なくてそんな気がしたが改めて事実を知らされると衝撃が走った。「今まで色々ありがとう」それが最後の会話となった。酔っていた小生は、Jちゃんがバーでやはり働いていたことのショックと、彼女の別れ際の切ない言葉に動揺して、人目をはばからず思わず泣いてしまった。帰りたいと言うXちゃんに、小生はもうどうでも良くなり、好きにすれば良いと答えた。Xちゃんは結局帰らずにホテルの部屋に残った。ただ、小生の様子を見て、元彼女がまだ好きなのねと勝手に解釈して疑いを持ったようだった。

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寝たのは5時だったが6時に起き、7時にはチェックアウトである。Xちゃんとバイバイして送迎サービスのバンに乗り込みマニラ空港へ向かった。当然、車の中では爆睡である。

 

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