【ゴーゴーガールTちゃんと夢の続きを!】

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次の日、約束どおりTちゃんは小生との観光巡りに付き合ってくれた。小生はTちゃんと時間を過ごせることに大きな幸福感を感じると同時に、旅の終わりが近づいていることに寂しさを感じていた。帰国は翌日の早朝の便である。

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BTSとエクスプレスボートとトゥクトゥクを乗り継いで、やってきたのはウィマーンメーク宮殿。ラーマ5世が実際に生活していたタイ欧折衷の木造の大建築で、これだけ巨大な総チーク材造りの3層建築は世界的にも珍しいらしい。ガイドツアーの説明を聞きながら宮殿の中を見て回る。特に3階にある王の浴室は、ラーマ5世当時の雰囲気を知ることができる。

デート気分を味わいたいのでTちゃんを映画に誘ってみた。タクシーでSIAM PARAGONへ。日本ではまだ公開されていない洋画が上映されており、洋画公開が遅い日本よりだいたい早いようだ。各国で映画館を訪れると、それぞれの国のカラーみたいなものが垣間見えて面白い。

SIAM PARAGONはシネマコンプレックスで多数のスクリーンがある。たまたま時間に合う上映を選ぶと、1シート600Bと異常に高い。時間もなかったので渋々そのシートを選ぶ。購入した後で分かったのだが、そのスクリーンはハイクラス仕様だったのだ。上映時間までは専用のラウンジで無料でドリンクやケーキなどを食べながら待つことができる。入場するとシート数が少なく、飛行機のファーストクラスのような仰々しい大型シートで、背もたれがフラットシートになるまで可動する。

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上映前のCMが終わるとタイ国王が映し出されTちゃんに起立を促された。周りもちゃんと起立している。前回バンコクで映画を観た時はコメディーのタイ映画で館内は笑い声で賑やかな上映だった。今回はファンタジーもの洋画で静かな上映だった。

映画が終わるともうTちゃんの出勤時間が迫っていた。メシを食う時間もなく、そのまま二人で店に向かうことにした。何回か通うと開店時間にいつも出勤してきている娘とそうでない娘が分かってくる。Tちゃんは前者である。二人で店内に入る。さすがに客はおらず客席は小生一人だ。腹が減ったのでママさんにピザハットを買ってきてもらい、Tちゃんと一緒にピザをほうばる。ゴーゴーバーで食事をしたのは初めてである。

バレンタインデー前ということでペイバー料金はいつもの600Bではなく1000Bとのこと。バレンタイン前日や当日、その他イベントの日は高くなるようだ。どうする?とママさん。小生は迷わずTちゃんをペイバーすることを告げた。最後の夜のゴーゴーバーだ。私服に着替えたTちゃんを横に座らせ、小生はゆっくりゴーゴーバーの雰囲気を楽しんだ。

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