耳の遠いおじいちゃんドライバーへパタヤの道案内に苦労して、Zちゃんの家に到着した。おじいちゃんの割りに高速道路は過激に飛ばしていたが。着いた頃には20時を回っていたが、当然のようにZちゃんは今日も仕事は休むとのこと。しばらく寝てから、友人ら2人と一緒に合計4人でハリーウッドへ行くことにした。Zちゃんは疲れていそうだったが、最後の夜である今夜はハリーウッドへ行こうと二人で話していたのである。Zちゃんには小生は相当のハリーウッド好きっていうことになっている。たしかに好きだが、だいぶ増幅されている気がする。
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23時頃にハリーウッドに到着した。いつものように混んでおり、いつものように若い娘を連れた日本や韓国の中年親父が大量に来ていた。いつも通りだが、一点だけ違うことがある。アルコールを飲まずにやって来たので、いつもと違い小生はしらふである。酔ってない脳ミソでハリーウッドのフロアの光景を見ると、違和感と気持ち悪さしかなかった。小太りした親父、禿げた親父、冴えない男、目が死んでいる男、外見にしろ印象にしろ、若い娘と並んで歩くと見事なまでに不自然としか言えない男ばかりである。そんな違和感を大量に見ると気持ち悪くなってきた。これはいけないと小生はすかさずビールをあおって脳ミソを酔わせることにした。酔ってしまえば、異様な光景も忘れて、いつものように楽しめた。
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ハリーウッドでの彼女や、イサーンの野外ディスコでの彼女を見ていると、彼女は母親でもあるが、一方でまだ年齢も若いし女盛りで遊びたい年頃でもあるようだ。ただ、この日の彼女は大人しかった。小生がしつこく理由を聞くと、寒気がして体調が優れないとのことだった。興を冷めさせてはいけないと小生のために無理をしてハリーウッドに来てくれたようだ。まだ楽しむと言う友人2人を残して、小生とZちゃんは家に戻った。恐らく今日はパタヤに戻ってくる移動で疲れてしまったのだろう。
翌日の午後にはフライトである。その夜と翌日の出発までの時間、彼女と二人の気持ちと今後について話し合った。結婚に向けてお互い、特に小生は節約してお金を貯める。イサーンで小生大分散財したことを当然Zちゃんは知っていた。2ヵ月後の7月もZちゃんと会うつもりだったが、訪タイすると浪費が激しいので、半年に1~2回でも構わないと言う。その代わり、訪タイの時は1週間とか長い滞在にして一緒にイサーンに帰ろうと決まった。それまでの会話で小生の月収と日本では高い生活費が必要なことを彼女に話していた。彼女は、金銭面のサポートが欲しいようだった。ただ、彼女の稼ぎほどのサポートが出来ないことは彼女も分かっていた。なので、出来る範囲でのサポートということになった。そうすれば、その分稼がなくても良いので楽になると言う。彼女はもう少し、半年ほどはゴーゴーの仕事を続けてお金を貯めたいと言った。
翌朝、小生が目を覚めると彼女はまだ眠っていた。ネグリジェのスカートがめくれて、下着をつけていなかったので、彼女のアソコがあらわになっている。小生は生粋のクンニストである。彼女のアソコにしゃぶりつきたい衝動に駆られる。が、出来なかった。彼女が求めるような男でないといけないという理性が強過ぎて性欲に従うことが出来なかった。気ままで開放感いっぱいでワクワクして楽しい夜遊びは、もう何処かに吹き飛んだ。Zちゃんに夢中な小生は彼女の実家まで行ったし、彼女の人生に食い込みたい。もう遊びではなくなっている。最後にいくら渡そうか悩んだが、1万5000バーツを彼女に渡した。彼女はいつも通り数えることもなく、ありがとうと言った。
フライトは夕方だったが、2時間前のチェックインとスワンナプーム空港までの2時間を考えると、昼過ぎにはパタヤを出発する必要があった。そのことをZちゃんに伝えると、彼女は慌てて簡単な昼食を作ってくれた。予約した時間より20分ほど早くタクシーが来た。Zちゃんは寝室に行こうと言った。それは、最後にHしようという意味だった。タクシーを待たせてZちゃんと交わった。Zちゃんは何度も何度も小生の名を呼び、情緒的で感動的なセックスだった。
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いつも余り感情をあらわにしないZちゃん、しかしこのときはタクシーの中に乗り込んだ小生に何度も抱きついてキスをした。最後の最後に彼女のココロが少し垣間見えて本当に本当に嬉しかった。タクシーが動き出し、Zちゃんは涙ぐんでいた。それを見て小生は一気に涙が溢れてきた。小生は彼女のことを分かったつもりでいたが、それは大きな間違いだった。彼女はただ余り感情を表に出さないだけなのである。彼女たちの現実的なところばかり小生は気になっていたが、もっとシンプルに彼女の感情を見るべきだった。愚かな小生は、最後になってようやく気付いたのである。タクシーの中から彼女の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。