手元には期限が8月上旬までのジェットスターのフライトバウチャーが2枚あった。1月に搭乗するつもりだったジェットスター便が当日に欠航となり、その後ジェットスターから送られてきたバウチャーであり、1枚あたり4000円割引となる。このバウチャーを使って、夏はジェットスターで遊びに行くことを考えたが、LCCのわりに航空券があまり安くなかったことと欠航の憂いが頭をよぎったため結局ジェットスターの利用は止めた。
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7月はEちゃんに会いにタイへ行ったので、出撃先は久しぶりにフィリピンとした。2012年5月にEちゃんと出会って以来、小生の出撃はタイ偏重となりフィリピンに滞在して遊ぶのは1年ぶりになる。悩みどころはJちゃんに会うかどうかだ。Jちゃんと最後に会ったのは、2013年1月。トランジットでマニラに1泊した時に会って以来である。冷え続けるJちゃんに対する気持ちが1月に会ったことで少し持ち直したと思ったが、会った約1週間後にJちゃんから偽りの妊娠報告があり、お金欲しさだろうとは思われるが小生の気持ちを白けさせる効果は十分にあった。
2012年9月にレイテ島の母親のもとでサリサリストアを始めたいというJちゃんに、マニラで働く必要なく彼女がずっと母親や姉妹や子供と一緒に過ごせると考え2万ペソを送ったが、小生の思惑は虚しく翌月に彼女は働くためマニラに戻りサリサリストアは母親に任せたと言った。また、Jちゃんはレイテ島の母親の元においていた息子を手放したようだった。子供の父親はとっかえひっかえ若い女を次々に作る金持ちの中年男性で、今になってJちゃんの子供を取り戻そうと何度か連絡が来ていたとのことだった。子供がより良い教育が受けれるはずだと父親に子供を渡したようで、それはJちゃんが子供ともう二度と会えないことを意味していた。子供がいなくなってもJちゃんは母親の生活費や妹の学費のため働き続けて仕送りをする必要があるようだった。サリサリストアの送金の件やレイテ島に帰省する旅費の度重なる要請などを経て、Jちゃんへの気持ちは下降していく中でこの妊娠報告は止めをさされたように感じた。沈黙する小生へ1ヶ月ほどしておなかの中の赤ちゃんはいなくなったとJちゃんは妊娠報告を取り下げたが、小生の白けた気持ちは変わらなかった。以前は小生からJちゃんへ週に1,2回送っていたSMSも2月以降は途絶えた。全く返信も電話もない小生に対してその後もJちゃんは根気良く、かつ追い討ちをかけるようにレイテ島への帰省費用要請が何度かあった。
そして、6月のある日にfacebookのJちゃんのページで彼女と男が密着して写っている写真を見つけた。小生はfacebookアカウントこそ持っているが面倒で更新も閲覧もほとんどしないのでアカウントがないと伝えていた。写真を見て、驚いたのと、寂しく感じたのと、嫉妬心と、ほっとしたのと一言で表せない気分になった。写真のアップロード日時を見ると、2013年3月30日になっている。彼のページにもJちゃんと一緒に写っている写真が登録され、アップロード日時は2013年5月11日だった。いつ撮った写真か正確な日時は分からないが、少なくとも1年以内のものだ。彼女と出会ったのは2年前、現在のJちゃんから当時の彼女の若々しさは失われており、写真の容貌は恐らく数ヶ月前のもののようだ。常々思うがフィリピーナの衰えの速さは驚くものがある。Jちゃんはたった2年で当時の若々しさが消えている。酷暑の気候のせいか、貧しい食生活のせいか、その双方のせいか、フィリピーナは20代中頃から後半にかけて急速に美しさが衰えるというのが小生の印象である。彼の写真へのコメントには、しばらくコミュニケーションはないとある。ともかくJちゃんにメールで確認することにした。しかし、ここからが大変だった。その後ほぼデイリーでメールのやりとりを行ったが真実に近づくには相当の労力と作戦が必要だった。まずは、彼氏がいるんだって?とカマをかけても当然そうですとは認めなかった。そこで、男の名前を伝えると、そんな人は知らないとの返事である。私のことを愛していないのか?と話の筋を変えようとしてくる。仕方ないので、Jちゃんと男が寄り添っている写真を送ることにした。すると、彼のことは知っている。昔の彼氏だが、連絡は全く取っていないし3年前の話だとのこと。Jちゃんと小生の出会いは2年前なので、それぐらいは考慮したようだ。もうお前なぞ知らん!と突き放したり、やっぱりチミがいないと小生はダメなんだ…などと寄り添ったり軽くジャブを打った上で、小生は怒っていないことと、3年前の話ではないことを確信していること、半月後にフィリピンに1週間滞在するが真実を伝えればあなたに会いたいことの三点を伝えた。ここまでして、ようやくJちゃんから写真は去年のものだとの証言を得た。ただ、男とは別れて月日が経っていて全くコミュニケーションがないと言う。去年かどうかも正直怪しいが兎に角、小生と出会った後の話であることは確定された。その後、出会いの経緯などを聞いてみるもJちゃんは全く取り合わない。メールでの攻防が始まってから約1ヶ月が経過しようとしていた。そして、フィリピン出発の日がやってきた。今回、Jちゃんと会うべきか会わないべきか。いつもなら到着ターミナルと到着時間をJちゃんへ伝えて空港まで迎えに来てもらうが、今回はとりあえず到着日だけを伝えて成田空港へ向った。
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