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午前10時過ぎ、小生は羽田空港の国際線ターミナルに降り立った。何度か計画しては立ち消えたジャカルタ行きが実現する日がやってきた。特典航空券で予約したガルーダ・インドネシア航空の羽田発ジャカルタ行き(出発11:45)で念願のジャカルタ突撃である。ガルーダのカウンターはガラガラで速攻でチェックインが終わった。出国審査を抜けて目指す搭乗口141番は国際線ターミナルの最奥だった。ガルーダ機は羽田空港を飛び立ち、小生は機内の人となったものの、どうも気分が上がらない。仕事や家族が脳ミソの片隅を過ぎる。だが、空腹にビンタンビールを流しこむとすぐに酔いが回り、重い気分が溶けてきた。
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到着予定の17:05を少し遅れて17時半ごろにジャカルタはスカルノ・ハッタ国際空港のターミナル2に到着した。接続されたボーディング・ブリッジを歩けばターミナルに入れるのに、なぜかボーディング・ブリッジから階段を降りてバスに乗ってターミナルへ。幸いにもイミグレの外国人用レーンは空いてた。イミグレ職員の悪い噂を聞いていたので警戒しながらパスポートを提示した。観光目的が認められず有償のビジネス用ビザを手続きするように言われる観光客が続出という噂だ。が、イミグレ職員から渡航目的と日数を聞かれ、観光目的であるかを念入りに聞かれたぐらいで、あっさりと入国が認められた。すぐにパスポートを確認すると入国スタンプもちゃんと押されていた。なお、入国カードの記入は不要となったようで気が抜けるほどスムーズな入国となった。混雑しているインドネシア人向けのイミグレ窓口を横目に直進するとターンテーブルが見えてきた。手荷物しかない小生は素通りし税関を抜けた。税関を出たところに三軒並んだ両替屋があり、ルピアの手持ちがない小生は取りあえずここで1万円を両替することにした。
ガルーダ機が到着したのはターミナル2だったが、友人が乗るクアラルンプール発のエアアジアはターミナル3到着なので移動する必要がある。ターミナル間は無料シャトルバスで移動できるらしい。分かり辛いのが、無料シャトルバスに乗るにはターミナル2の到着フロアではなく1つ上の階の出発フロアへ移動する必要があるということ。待ってるとすぐに無料シャトルバスがやってきた。小型のバスで、降りる人と乗る人が我先と急ぐのでカオス状態。なんとか乗り込み、次に着いたのがターミナル3だったので下車した。10分ほどだった。ターミナル3の到着エリアでしばらく待っていると、税関を出てきた友人とすんなり合流することができた。小生のジャカルタ滞在は10日間、そのうち最初の数日間はクアラルンプール在住の友人と遊びまわる予定である。後から分かったことだが、ターミナル2税関を出たところの両替屋はレートが最悪だった。1万円が93万ルピアのレートだったが、ターミナル3の両替屋は1万円が102万ルピアのレート、繁華街の両替屋は1万円が112万ルピアのレートだった。
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メーター利用でタクシーと交渉したまでは良かったが、いきなり渋滞で動かない。その後も渋滞に何度もかつ長時間捕まり、マンガブサールのホテルまで2時間かかった。それでもタクシーの運ちゃんは渋滞を避けて路肩をずっと激走していたので、まだ早いほうかもしれない。ジャカルタの渋滞の激しさをいきなり身をもって体験することに。タクシー代は22万ルピアだった。マンガブサールに向かう途中、高速道路からカリジョドの置屋街が見えて気持ちが逸るが、まずは腹ごしらえだ。マンガブサールの有名店「俺の餃子」に入店すると、ほぼ満席で客は日本人だらけだった。しかし、スーツ姿の男3人と女1人の在住邦人4人組が酔っ払ってて異様にうるさい。アホな邦人は日本の恥だから帰国して欲しいと願った。「俺の餃子」はどの料理もニンニクたっぷり、味は悪くなかった。ビンタンビールも2本頼んで計27万ルピア。現地の物価からすると「俺の餃子」の値段はかなり高く、邦人向けの食事処のようだ。
腹も膨れたのでマンガブサールのバー置屋群を視察することにした。23時半ごろ、まずは『Siera(シエラ)』に入店してみた。入ると大音量が鳴り響く薄暗いバーだった。客がまばらで寂しさを感じる。欲求不満そうな小生がバーを進むと、おじさんがこっちだと手招きしてくる。おじさんの案内で階段を上がると2階に5人の女がいた。おじさん曰く31万ルピアとのこと。ショートで31万ルピアなら、まあ相場だろうと思った。5人のうち1人は少しだけ炉利ぽいような気がして選べるレベルだった。が、まだ1店舗目だ。次に入ったのは『Siera(シエラ)』の向かいにある『New Bintang Mawar(ニュービンタンマワール)』。ここも大音量が鳴り響く薄暗いバーだ。しかし、ここは大混雑で客がたんまり入っている。人混みのなかママさんが空いているスツール席を勧めてくれたが、「女」と一言呪文を唱えると奥の部屋に案内してくれた。女たちの待機部屋のようで客はおらず10人ほどの女が座っていた。値段は41.5万ルピアと強気だ。小生らが品定めしている間も女たちはみんなスマホを弄っている。暗くて顔が分かりづらいが、若くてまあまあ可愛い子も居た。が、みんな擦れていそうな雰囲気だったので約定せず店を後にした。次に向かった店は『Cherry(チェリー)』。階段を上がり扉を開けると、ここも音楽が流れるバーだった。これまでの2店舗のように薄暗い怪しい空間ではなく、照明も内装も洒落た感じだ。ただ、客は少なく空席が目立つ。空いているソファー席に案内され飲み物を聞かれるが、同じく「女は?」と呪文を唱えると女を5人ほど引き連れて来た。しかし、おばさんばかりだし酷いレベルだ。対戦費用を聞くまでもなく、すぐに店を出た。