2016年10月25日発売で<フィリピンのガイド&渾身ルポ>との副題がついた「アジアの真相」という雑誌を購入して読んでみた。定価は日本では税込890円、フィリピンでは500ペソとのこと。全112ページ。副題にフィリピンと書いてあるだけに、実質的な総ページ数と比較してフィリピン関係の内容は約半分といったところ。広告は少なく読みやすい雑誌となっている。フィリピンがメインだけに広告もフィリピン関係がほとんどだった。色々な筆者による記事で雑誌は構成されており、下川裕治、水谷竹秀といった有名どころも執筆していた。
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フィリピン関係の記事は、小生も最も気になっているドゥテルテ新政権や経済状況、治安状況、不動産事情などを扱った特集記事。あとはフィリピンでの邦人殺人事件を振り返ったもの、秘境カラミアン諸島の紹介、プエルトガレラの読み物、マニラ各地の地図と解説。
また、アジアと雑誌名についているだけあり、フィリピン以外の記事も北朝鮮、韓国、中国、香港、台湾、バングラデシュ、タイ、マレーシア、インドネシア、イラクと揃っている。アジアのムスリム女性ファッション事情、ダッカのテロ事件を追った記事、マレーシアのテロ拠点化を書いた記事、タイ南部テロの真相記事、ロヒンギャ民族の現状を追った記事、イスラム国との前線に潜入した記事など社会問題に関したものが多く、至って真面目。プエルトガレラやタイのビーチリゾート、中国のエロ産業の記事もあったが、エロの臭いは軽めで情報を得るために読むと肩透かしを食らう。
雑誌全体としては海外風俗情報は期待するべきではなく、真面目にアジアの事情を知るための雑誌。ただ、記事の内容が濃くて初めて知るような話題もあって読んだ後の小生の満足度は高かった。雑誌「アジアの真相」の続編はあるのだろうか。
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