2017年6月29日に発売された「アジアン王国 Vol.11」を近所のコンビニ・スリーエフで購入した。前号は、巻末に次号の案内や発売予定日が掲載していなかったので「アジアン王国」は消滅かと思ったが、結局は前号から恒例の3カ月後の発売となった。価格は前号の税込690円から40円値上がりして、税込730円だった。前身の「アジアン王」時代は税込600円、「アジアン王国」の初号は税込680円だったので、徐々に値上がりしている。巻末の案内によると、次号の「アジアン王国 Vol.12」は3カ月後の9月30日発売とのこと。
広告
「アジアン王国 Vol.11」の内容は、タイとフィリピンとインドネシアとミャンマーの風俗比較、見開きマンガ、ポイペット、キルギス、成田コージのマンガ、ロッブリー、プノンペン、奥岳編集長による国際結婚の斡旋サービス、イサーンのピーマイ、ヤンゴンの援交ディスコ『エンペラー』、ウズベキスタンなど記事だった。なお、今号で紹介のあったヤンゴンのお洒落カフェ「BAR BOON」はインターネットでも紹介されているような有名店で、小生も以前行ったことがあるが値段が高い割に味はイマイチで、個人的にはお勧めできないカフェである。
結論から言うと「アジアン王国 Vol.11」は記事の流用が一層促進された、デジャブ感が半端ない誌面だった。今号では見開きマンガがこれまでより大幅に増えて18話あったが、いずれも見覚えがあった。「アジアン王」時代などで掲載済みの見開きマンガを再掲載しているためだ。他にもキルギスの記事はアジアン王2013年4月号の記事の使い回し、プノンペンの記事はアジアン王2014年7月号の記事の使い回しなどと見覚えのある記事が続々と出てくる。
今号の見どころ、かつ新しい情報は、外コモリの福ちゃんによるイサーンのピーマイの記事、韓国在住夜遊び案内人ハマー氏によるソウルの夜遊び事情の記事ぐらいだった。ソウルはオーパルパルなどの分かり易い遊びは消滅傾向で代わりにアングラだったり外人には分かり難い遊びが拡大しているようだ。見どころがこの2つの記事だけで税込730円とは割に合わないと思った。
広告
前身の「アジアン王」時代の税込600円から徐々に値上がり傾向で、今号は前号から40円値上がりした税込730円。一方で、誌面の大半は記事やマンガの流用と使い回しで手抜きも拡大傾向にあり、コストパフォーマンスは酷く落ちている。記事やマンガの流用と使い回しで長年の読者の反感を買うとか、3年や4年も前の情報を掲載して雑誌としての信頼を失うとか考えないのだろうか。面の皮の厚さだけは超一流のようだ。従来からの読者にとっては一層、買う価値の無かった「アジアン王国 Vol.11」だった。