【怒りと酔っ払いのZちゃん】

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ディスコ会場から少し離れたところで、日本人の旦那さん夫婦とその友達という英国人男性と一緒に飲んで話し込んでいた。この40歳半ばと思われる英国人男性は、10年以上はパタヤに足繁く通ったというつわもので、ここ数年は半年に一回ほどのペースで、この地に住むタイ人の恋人を訪ねつつ、この地で始めた養殖らしきビジネスの様子を見に来るのだと言う。英国に年老いた父親がいる事情がなければ、すぐにでもタイに移住してこの地に根を下ろしそうな人物だった。この英国人といい、パッポンで会った米国人といい、ソイカやパタヤのファランといい、タイから遠く離れていても世界各国からタイに嵌った男たちがこの国に向かう。

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しばらくすると、Zちゃんがやってきた。無断で違う場所に行った小生にZちゃんは怒っていた。そういえば、少し場所を変えて飲んでいることを伝えるのをすっかり忘れていた。旦那さんと話していると、遠くのほうでZちゃんが吐いているのが見えた。すぐに駆けつけると彼女は飲み過ぎたようだった。そして、小生のことを怒っていた。勝手にどこかに行くわ、Zちゃんをほったらかしにするわ。さらに、彼女は小生が地元の女とどこかへ行ったのではないかと勘繰り、酒をあおっていた様だ。小生は一生懸命、謝って彼女をなだめた。

酔っ払った彼女は普段なら絶対に話さないようなことを話した。1ヶ月どのくらいペイバーがあるのかを彼女はうっかり口にしていた。彼女は口にした後で何故そんなことを話してしまったんだろう、と後悔していた。また、酔っているせいなのか、徐々にココロを許してきてくれているのか、彼女の本心が少し見え隠れしてきた。Zちゃんから単刀直入に「娘のことが好きか?」と聞かれ、「Zちゃんのことは愛している。娘さんのことは好きだよ」と答えると、娘のことも愛してくれないと嫌だと言った。

夕方にはみんなでシーフードレストランへ行った。Zちゃんに「この人も一緒に良い?」と聞かれ、全て「OKOK」と答えると総勢15名ほどになっていた。両親、親族、友人、それに良く分からない人もいる。けっこう値の張るレストランで3000Bほどしたが、これまでだいぶ散財した小生を心配したようでZちゃんが半分出してくれた。そんなことされると、小生なんかはそれを上回る援助をしないとなどと思ってしまう。

その夜、川の字で横になりながら、ペイバーの人数とか、彼女にまつわるお金の話をした。彼女自身やお姉さんの話は、小生の想像を超える世界だった。ショックを受けたのと、経済的に貧弱な自分がとても無力で情けなくなり、泣けてきた。色々考え始める小生に対して、Zちゃんは「深く考えないで。ただ、貴方の休みが取れるたびに私に会いに来て」と言った。

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