2009年10月22日より、成田空港のB滑走路が2180mから2500mへ伸長され運用開始された。
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『成田空港B滑走路が2,500メートルに延伸-発着枠年間2万回増大へ』
(2009年10月23日)
成田国際空港全景。上方のB滑走路の左端が延伸部分。画像=成田国際空港リリースより
成田国際空港(千葉県成田市)のB滑走路が10月22日、2,500メートルに延伸して供用を開始。早朝に大型機の離陸「一番機」となるチャーター便が函館空港に向けて飛び立った。
同滑走路は日韓共催サッカーワールドカップが開催された2002年、計画よりも短い2,180メートルの「暫定滑走路」としてオープン。使用機材などの制約を受けつつも同空港の発着枠を大幅に増加し、新たな路線開設や増便に活用されてきた。その後も増大する航空需要に応えるため2,500メートル化の早期実現が求められていたが、同日、当初の予定よりも約5カ月前倒しで供用を開始した。
2,500メートル化により就航機材の制約は撤廃される。ボーイング747型機などの大型機が利用できるようになり、同滑走路から北米西海岸やモスクワなど長距離路線の就航も可能となる。また、2010年3月28日以降は、同空港の発着枠が年間2万回拡大し、中東地域などへの直行便が初めて実現するほか、既存路線の大幅な増便も予定されている。
B滑走路から定期便の大型機が発着するのは今月25日の「冬スケジュール」から。
同空港はB滑走路の2,500メートル化について、「4,000メートルA滑走路と併せて、成田国際空港は名実ともにメーンの滑走路を2本有する国際基幹空港としての役割を果たす」とコメントしている。
(出典:みんなの空港新聞)
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これで成田空港は、4000mのA滑走路と2500mのB滑走路のオープンパラレル配置の2本となった。
一方の羽田空港は、3000mのA滑走路、2500mのB滑走路、3000mのC滑走路(A滑走路とC滑走路は平行滑走路のオープンパラレル配置で、同時離着陸が可能)。さらに、2010年10月運用開始予定の2500mのD滑走路や、長距離国際線への対応としてC滑走路の3350mへの延長も計画されているという。
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滑走路の長さと長距離直行便との関係を調べてみると概ね以下であった(但し、貨物や旅客を調整して重量制限を設ければ、より長距離も可能)。
→2500m滑走路で米国西海岸、インド、モスクワまで可能
→3000m滑走路で米国東海岸、欧州まで可能
よって、成田空港の延長されたB滑走路や羽田空港の新しいD滑走路で、米国西海岸やモスクワまで直行可能となる。