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朝の5時半に目が覚めた。旅は3日目だが、睡眠して6時間経つと勝手に目がさめる悲しいサラリーマンの習性を今日も実感することになった。二度寝できずベットで寝転びネットしながら時間を潰し、シャワーを浴びてから7時過ぎに朝食を取りに部屋を出た。宿泊に朝食が付いており、併設されている綺麗なレストランでフランスパンとオムレツとコーヒーをおいしく頂いた。
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昨日、フエサイの旅行店でルアンナムター行きのバスチケットを買っておいた。これにはフエサイのバスターミナルまでの移動費も含まれている。約束の8時半に旅行店に向かうと1台の小型ソンテウが待っていた。ソンテウの運ちゃんによると、もう一人乗客がいると言っていたが時間になっても来ないので見切り発車となった。
10分ほどで国内バスターミナルに到着した。昨日フエサイに到着した時の国際バスターミナルとは別で、こちらが国内行きバス向けのターミナルらしい。天気は良く、半袖で寒くも暑くもないちょうど良い気候だ。予定の9時より5分前にバスが動き出した。乗客は13人で、バックパッカーらしき日本人女子が2人、あとは現地の人のようだ。
バス外見もボロボロだが、内部も相当ボロボロである。傾いている椅子がチラホラ、後ろ後半の座席はほとんど壊れていて使えない。天井板が一部無くなっていて、配線むき出し。ドアは開けっ放しのまま走行。エアコンは当然ない。乗り心地もすごい!凸凹の道を走る振動がダイレクトが尻に伝わってくる。悲鳴をあげてるエンジンに加えて、やかましいクラクションをがんがん鳴らす。上り坂はエンジンが更に辛そうに叫んでいる。それでも大型トラックなどを追い越しながらバスは進んだ。道路は穴が時々空いており、段差で体が揺さぶられた。
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フエサイからしばらく走るうちに民家がなくなり山の中を進むようになった。携帯電話は圏外になり、高度が上がっているようで段々と空気が涼しくなってきた。10時半に周囲に何もない山の中で停車し、トイレ休憩。男は立ちションできるから良いが、女性はどうするのだろうと思っていると地元のおばさん達は山の中の草むらに入っていった。フエサイからルアンナムターへ向かう途中いくつかの村落があり、そこで何人かの地元住民らが降りて行った。
バスは12:40にルアンナムター郊外のバスターミナルに到着した。この日、小生はルアンナムターから更に北上してムアンシンに向かうつもりだが、ムアンシン行きのバスはルアンナムター市街地にあるバスターミナルから出発するそうだ。郊外のバスターミナルから市街地のバスターミナルまで1.5万キープとのこと。数人が乗り込んだソンテウで市街地のバスターミナルに移動した。ターミナル傍の食堂でカオソーイ(1万キープ)を食べた。ミネラルウォータは4000キープだった。
ムアンシン行きのバスチケットを買い、ターミナルで出発を待った。14時にムアンシン行きの小型バスが走り始め、すぐに山の中を進むバスとなった。が、1時間走ったところでエンジンから異音が鳴っている。山道に停車して運転手がエンジンを確認している。車体のエンジンらしき箇所から水が漏れているようだ。これはやばいか?!運転手がエンジンを止めて、どこかに行ってしまった。乗客は車内やバスの付近で待つしかない。
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しばらくして運転手が戻ってきた。近くの集落から水を貰ってきたようだ。エンジンを止めたことでエンジン内の温度が下がったせいか異音が徐々に治まってきた。異音が消えたところで運転手がエンジンを開けて水を入れている。そして再出発となった。結局、15分ほどの足止めで済んだ。バスはその後走り続け、ムアンシンに4時15分に到着した。ルアンナムターから2時間強の行程だった。