ホテルに戻り、荷物のバックパックを背負ってカウンターに赴いた。規定の時刻を過ぎてチェックアウトしたため1泊の半日分を払った。恐らく12時もしくは14時を過ぎるとレイト・チェックアウト扱いになるようだ。連日通った餃子屋に向かい、最後にニラ豚肉餃子の大(12元)を食べた。バス乗り場で河口北駅行きの白のミニバスが見当たらなかったので、タクシーで河口北駅まで行くと運賃は20元(約300円)だった。駅に到着し、白のミニバスが街にいない理由がすぐ分かった。すでに白ミニバスが大量に駅に来ており、列車が到着して乗客がやって来るのを待ち構えていた。
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駅の荷物チェック・ポイントを抜けて、Ctripで予約済みの番号をチケット売り場で渡してあっさり乗車券を入手。ここまで全てがスムーズ過ぎる。乗車券と身分証としてのパスポートを手に改札へ向かった。改札の駅員は小生が外国人と分かると、乗車券とパスポートと公安らしき男に渡した。男は小生のパスポート番号を台帳に書き込むと、河口で何をしていた?など2,3の質問をした。置屋で娘たちとハッスルしてきました (`・ω・´)キリッ! とは言えないので、観光していたなどと当たり障りのない回答をしていると乗車券とパスポートを返却され改札を通してくれた。どうやらここで公安は外国人の乗客たちを一応、チェックをしているようだ。
大きな待合室は出発30分前だったが、乗客で一杯だった。河口北駅と街を結ぶミニバスも全て駅前で待機しているし、乗客たちもけっこう早く駅に来ているようで、中国の人たちは小生よりずっと時間に余裕を持って行動しているように見えた。人口が多い中国はどこでも混み合うので早め行動が重要なのかもしれない。プラットフォームに列車が到着したようで多くの乗客が下車している様子が待合室から見えた。出発の15分前になると、扉が開いて待合室からプラットフォームへ人が流れた。行きの昆明→河口北の列車はB寝台に相当する硬臥のベッドだったが、帰りの河口北→昆明の列車はA寝台に相当する軟臥の設定がある便だったので軟臥を予約しておいた。硬臥は3段ベッドが向かい合う一部屋6人だが、軟臥は2段ベッドが向かい合う一部屋4人だった。2段ベッドなだけに腰かけても普通に座れる空間が確保されているのが嬉しい。
16:16の定刻をほぼ時間通りに出発。河口北駅を出発してから1時間以上はトンネルばかりで景色は無い。携帯電話の電波が圏外になるためネットを見ることもできないので暇だ。見事なまでに田舎な風景の中を列車が進む。Ctripでチケット購入時に確認したのは、22:25到着だったが、昆明駅に実際に着いたのは22:45だった。約7時間半の乗車で行きの昆明→河口北とほぼ同じである。
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23時ごろ混み合う昆明駅の改札を出て、まっすぐ大通りを北へ歩いていると無事に予約していたホテルを発見した。Agodaで事前に予約していたホテルは「Yunnan Kingworld International Hotel」といい昆明駅から徒歩圏内である。Agodaの地図は間違っており、昆明駅から大通りをまっすぐ北上して右手ではなく左手が正解。なお、デポジットは200元だった。小生の部屋はなんと23階の高層階。カーテンを開けると都会の夜景が眼下に広がっておりシンプルに綺麗だった。河口の田舎から出てきた小生は昆明の都会っぷりに圧倒されっぱなしである。
2016/09/08
早朝6時過ぎにホテルを出た。昆明駅そばの「dicos」に行くと開店は朝7時からのようでまだ開いていなかった。連日のモーニングセットとはならず残念である。駅前にタクシーがたくさん屯していた。一人の運ちゃんに話しかけ、空港まで100と小生の言い値に対して120元(約1,800円)で妥結。道路は空いていて昆明駅からわずか30分ほどで昆明空港へ到着した。空港内のKFCでチキンバーガー、コーヒー、エッグタルトを朝食代わりに頂いた。9元(約140円)のエッグタルトは、とても美味しかった。
行きは全日空での成田→杭州(HANGZHOU)と中国国際航空での杭州→昆明だったが、帰りは深セン航空での昆明→広州(GUANGZHOU)と全日空での広州→羽田である。深セン航空のカウンターは列ができていたが、それでもすんなりチェックインを済ませて搭乗券を手に入れた。が、手荷物検査場へ向かうと乗客が多過ぎて混雑が激しい。中国の空港はどこも巨大だ。そして、就航便がやたら多い。空港で中国の規模の大きさや人口の多さをいつも感じる。長い列の末に手荷物検査場を抜けると、まるで国際線のようにブランド店が並んでいた。フライトの定刻は8:50だったが、乗客が全員着席してもなかなか出発しなかった。遅刻している乗客がいたのか、もしくは滑走路が混雑していたのだろうか。結局、20分ほど遅れて出発した。
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2時間ほどのフライトで広州空港に到着。国内線の到着口から早速、国際線の出発エリアに向かう。が、空港が巨大過ぎるせいで少々迷った末にようやくANAのカウンターを発見した。台風によるフライトへの影響を心配したが問題ないようで、チェックインもすんなり終えた。カウンターが並ぶフロアから下の階に下りると飲食店が並ぶ飲食エリアだった。定食らしきものを食べたが、オイリーで食べれる肉の部分が少なくて正直不味かった。おまけに空港なだけに値段は78元(約1,200円)と日本で食べるより高かった。
空いている国際線の手荷物検査場とイミグレを抜けて搭乗口へ向かった。空港は巨大で搭乗口の数も多いが、ほとんどの部分は国内線のようだ。イミグレ抜けると飲食店と土産店はそれほど多くなくシンプルな風景。ただし、空港は広大で一番遠い搭乗口だったためかなり距離があった。混雑していなくとも早めの行動が肝要ということらしい。途中の土産店でGUCCIの香水(約14,000円)を買ったが、その後調べたら日本で買うのと値段が変わらなかった。免税だから安いと思うのは早計だったようだ。時間があったのでレストランに入り水餃子を頼んで河口を思い出しながら食してみた。しかし、空港という立地を考えても高過ぎる。58元(約900円)もする。河口だと12元だから約5倍だ。河口からやって来た小生は何もかも高過ぎるように感じ、とてもじゃないが広州では暮らせそうにないと思った。広州の高物価にショックを受けていると搭乗時刻となり、安定のANAで無事に日本への帰国を果たした。