【活気溢れる上海に到着】

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最初は「ゴーゴーバーのない街か」と全くテンションが上がらなかったが、調べていくうち見所が多い都市であり、もともと訪れてみたかった場所であることを思い出し、ようやく一般の旅行客なみに気分が高まってきた。さらに、万博開催中で公安の活動が活発になっている中、なんとか夜の社会見学も敢行したいと思う。

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9:50発のNH-919なので7:50に成田空港へ到着。同行する友人と合流し、ANAカウンターの列に並んだまでは順調だった。10分ほどすると、システム障害によりANAのチェックイン業務が行えなくなっているとのアナウンスが流れた。自動チェックインも同じくチェックイン出来ず、20分ほど待っても全く復旧する兆しはなかったため、一旦食事を取ることに。しかし、食事から戻ってきても復旧しておらず、至る所に長蛇の列がとぐろを巻いており、混雑とスタッフたちの混乱は一層極まっていた。自動チェックインの列の最後尾に並んだ時には、定刻の1時間前を切っており、出発はいったい何時間遅れになるのか、最悪は今日出発できないのではないかと心配した。定刻が近くなったところで、NH-919上海行きを連呼しているスタッフに連れられてカウンターへ。一部復旧したシステムでようやくチェックインを終えた。定刻10分前だ。出国手続きを終えてゲートへ行くも人影は疎ら。それでも1時間遅れで出発することができ安堵した。機体が動き出したところでスチュワーデスが乗客1人1人に5000円を配っていた。この辺りのケアは万端なANAである。サントリーのプレミアムビアを飲みながら、機内食を食す。けっこうおいしい。JALに乗ると残念な気分で搭乗を終えるのに対して、ANAは最終的に気分良く搭乗を終えるのは流石である。

約1時間遅れの13時過ぎに上海浦東国際空港に到着。1999年に開港したらしいが、近代的で非常に綺麗な空港だ。空港からホテル『南部大酒店』までは1時間ほど。空港から都心に向かう途中、高層ビル群の上海のイメージとは裏腹にまだまだ未開発の更地が残っていた。しかし、都心に着くと密集する高層ビルに取り込まれた。ユニークな建造物が幾つも目に付く。南部大酒店は格安ツアー御用達らしいエコノミーホテル。1泊4000円ほど。古さとエコノミー感漂う部屋だが、広さはそこそこあり寝るだけと考えれば問題ない。

地下鉄の上海体育館駅から人民広場駅まで乗車し、上海で最も有名な繁華街である南京東路へ。時代を感じる重厚な建物があるかと思えば、モダンなショッピングモールがあり、遠くには奇抜なデザインの高層ビルが見える。そして、平日の午後4時だというのに人混みと活気が物凄い。独特の雰囲気と熱気に、小生は気分を高揚させながら南京東路を歩いた。東へ黄浦江まで歩くと、外灘に到着。一気に視界が開けて、対岸には東方明珠塔や上海環球金融中心(通称、上海ヒルズ)など近未来的な世界が広がり、背面には租界時代の格式高い建築が並んでいる。

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(左上:上海浦東国際空港、右上&左下:南京東路、右下:エッグタルト)

街角のレストランに入り、河エビのしょう油炒めを食べながら青島ビール(チンタオビア)を飲む。河エビはクリスピーでビールに合い、青島ビールはとても軽くがぶがぶ飲める。暑い場所ではこういった軽いビールが良い。2人で140元(1820円)。ぱっと入った店だったが上海の物価からするとけっこう高くついた。小生らが食事をしていると中国の団体観光客が40名ほど入ってきた。メニューはもう決まっているようで、各テーブルに次々と料理が運ばれる。各テーブルに大皿10品弱ほどか。しかし、食べるスピードが凄まじい。店員たちも食べるスピードに負けじと切れ目なく料理を運んでいる。南京東路で人々の活気に唸ったが、ここレストランで賑やかで激しい食事を見て驚いたし、活気の根源を見たようで同時に納得した。

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(左上:浦東、右上:外灘、左下:青島ビール、右下:上海料理)

夕方から雨が降り始めるとタクシーを捕まえるのが非常に難しくなった。上海雑技団を観るべく事前に予約しておいた白玉蘭劇場の住所をドライバーに見せる。ところが、着いた場所は白玉蘭劇場から500mほど離れた別の建物だった。ドライバーの知ったかぶりで付近に客を運んだだけのようだった。上海ではタクシーを良く利用したが、土地勘が薄いドライバーが多いようで要注意である。土砂降りの中、人に聞きながらようやく白玉蘭劇場に到着。白玉蘭劇場『海派雑技&魔術』は19:30~21:00の1時間半。予約していたのはVIP席、最前列の中央の座席だった。旅悟空.comで予約すると280元のところが168元(約2350円)だった。皿回し、輪くぐり、チェアバランスなどなど。もう無理だろうとこちらが想像するさらに一歩先を行く雑技ばかりで、感嘆の連続だった。なんといっても驚くのがクライマックスの球状モーターバイク走行。この最後のモーターバイクには度肝を抜かれた。1時間半の雑技が終わると非常に高い満足感である。劇場を出ると21時。夜の社会見学には良い時間だ。

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(白玉蘭劇場)
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