待ちわびたローコストキャリアの波

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今月6月に入ってからローコストキャリアに関するニュースが立て続けにやってきた。非常に待ちわびて待ちくたびれた感もあるが、日本にもローコストキャリアの波が少しずつ広がってきたようだ。LCCによる茨城?上海便の定期便化、成田空港のLCC専用ターミナル、ANAによるLCC設立、何れも実現して欲しい。

『中国の格安航空、茨城?上海便就航を発表』
『成田空港 新ターミナル検討 格安航空会社専用』
『ANAが格安航空会社を新設へ…国際線は半額』
『格安航空会社 関空が空港使用料割引へ』

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茨城空港はLCCの呼び込みに力を入れているので個人的に応援している空港だ。関西には関西国際空港があるが、関東には実質LCCを利用できる空港がない。以前、関西国際空港はLCCのセブパシフィックを利用する際に世話になったが、もし茨城空港にセブパシフィックやエアアジアが就航した暁には、たとえ遠くても茨城空港を利用したいと思う。クアラルンプールのLCC専用ターミナルはエアアジアの本拠地で、一般のターミナルよりだいぶ不便な場所にあるらしいが、エアアジアの隆盛はご存知の通りである。つまり、不便でも安ければ顧客は利用するのである。

あらゆる称賛を浴びているシンガポールのチャンギ空港はすでに2008年からLCC専用ターミナルをオープンして運用している。成田空港はようやくこれから検討開始という何とものんびりした話である。しかも、茨城空港のLCC就航や、羽田空港の国際化に慌てて検討開始と見える。相変わらず頼りない成田空港ではあるが、LCC専用ターミナル検討は良い流れであることは間違いない。

ANAによるLCC設立は是非頑張ってもらいたい。そしてアジア路線への就航を実現して欲しい。今後、LCCが徐々に日本に就航するようになって利用者はLCCに移っていくことは確実だ。日本のANAにも是非健闘して欲しいし、利用者にとって選択肢が増えることは良いことだ。また、選択肢が増えるといえば、羽田空港の新国際ターミナル&D滑走路がオープンする10月にエアアジアが就航する噂がある。エアアジア就航は個人的に非常に期待している。もし羽田に就航されれば、安いエアアジアでクアラルンプールに向かって、そこを起点にアジアを旅することが多くなるだろう。

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『中国の格安航空、茨城?上海便就航を発表』
2010年6月6日 読売新聞
 中国の民営格安航空会社「春秋航空」(本社・上海市)は6日、茨城空港(茨城県小美玉市)に上海便を就航すると発表した。早ければ7月末から週2、3便程度を運航する。茨城県によると、中国の格安航空会社の日本就航は初めて。
 王正華・同社董事長(会長)は同日、上海市を訪れていた橋本昌・茨城県知事とともに記者会見し、「茨城空港は格安航空会社の仕様で、東京に近いことが決め手となった」と話した。橋本知事も「路線の成功に向けて春秋航空と努力していきたい」と述べた。
 3月に開港した茨城空港の定期便は、国内線に神戸、国際線にソウルの2路線があるだけ。路線拡大を図りたい同県は、海外の格安航空会社を中心に就航交渉を続けてきた。上海便は当初、2か月間限定の「プログラムチャーター」で運航し、利用状況によって定期便への格上げを検討する。
 春秋航空は上海の旅行会社を母体に2005年7月に運航を開始し、現在は中国国内に約40路線を運行している。
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『成田空港 新ターミナル検討 格安航空会社専用』
2010年6月5日 毎日新聞
 成田国際空港会社(NAA)は、現在ある第1、第2ターミナルとは別に、格安航空会社(LCC)専用の旅客ターミナルビルを新設する方向で検討を始めた。10月の羽田空港の国際線発着枠拡大を控え、「競争力強化にはLCC誘致が不可欠」と判断した。国土交通省も対応を急ぐよう指示しており、早ければ今秋にも具体的な計画を策定する。
 NAA経営計画部によると、専用のターミナルビルを建設した場合、どれくらいの就航希望があるか、韓国、中国、インドネシア、マレーシアなどのLCC約20社を対象に近く需要調査を実施する。9月にロンドンで開かれるLCCの国際会議で各社の意向を聞き取り、ターミナル建設を最終的に判断する。
 最有力の候補地は整備地区。現在は使われていないNAA所有の貨物上屋3棟を改装して暫定利用する計画が浮上している。搭乗手続きカウンターや待合室、飲食施設のほか、入管・税関などの業務スペースも設ける予定で、関係機関と調整を進めている。欧米から乗り入れ要望の強い自家用ビジネスジェット機のターミナルも併設。工期は2年程度を見込む。
 着陸料や施設使用料について、従来より引き下げたLCC向け料金体系の導入も検討中。NAAの村山憲治経営計画部長は「LCC就航は新たな需要を喚起し、利用者増が期待できる」と話している。
 ◆LCC=格安航空会社(ロー・コスト・キャリアー)。従来の大手航空会社と違い、人件費や営業・販売費など運航にかかるコストを抑えることで運賃を低く設定する。機内食を有料にするなど、旅客サービスも簡素化する例が多い。アジア諸国で成長が著しく、アジア地域では国際線旅客輸送量の10%程度を占める。
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『ANAが格安航空会社を新設へ…国際線は半額』
2010年6月19日 読売新聞
 全日本空輸が、国内に低コストで運営する格安航空会社(LCC)を新設し、関西国際空港を拠点に国際線と国内線の運航に乗り出す方向で検討に入ったことが19日、明らかになった。
 国際線は大手航空会社の半額程度、国内線は高速バス料金並みの片道1万円以下の運賃を目指す。急速に台頭するアジアのLCCに対抗する狙いがあり、早ければ来年度中にも運航を始めたい考えだ。
 新設する子会社は、ANAとは別ブランドとする案が有力で、国際線は中国などアジアを結ぶ路線が中心になると見られる。
 200人前後の中小型機を利用して短距離を中心に運航頻度を増やし、航空機の回転率を上げる一方、機内サービスは簡素化し、パイロットには外国人を雇用するなどして人件費を抑え、コスト削減を図る。
 施設利用料が安い簡素なLCC専用の旅客ターミナルビルの建設を検討するなど、LCCを積極的に誘致している関空に拠点を置く方針。
 国土交通省は5月にまとめた成長戦略で、日本へのアジアの観光客誘致にはLCCの参入促進が不可欠として、空港の着陸料引き下げや規制緩和などを進める方針を打ち出した。さらに関空の抜本再建策を検討する考えを示しており、全日空はLCCの事業化に向けた条件が整いつつあると判断した。
 ◆LCC=Low Cost Carrier(ロー・コスト・キャリアー)の略。機内食を有料にするなど運航経費を削り、既存の航空会社に比べて運賃が大幅に安いのが特徴。国際航空運送協会によると、2009年の航空会社別旅客数では、首位のサウスウエスト航空(米国・1億133万人)、5位のライアンエアー(アイルランド・6528万人)などLCCが上位に入っており、世界の航空輸送市場シェア(提供座席数)の約2割を占めている。
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『格安航空会社 関空が空港使用料割引へ』
2010年6月20日 毎日新聞
 関西国際空港会社は19日、格安航空会社(LCC)誘致を目的に、空港使用料の割引制度を導入する方針を固めた。旅客機をターミナルビルから離れた場所に駐機しボーディングブリッジ(搭乗橋)を使わないことで、通常料金より約1割安くする。乗客はバスでターミナルビルと往復することになり、利便性は低下するが、コスト削減に敏感なLCCの関空便増加を図る。
 関空の搭乗橋使用料は離着陸1回につき1万4600円で、空港使用料に含まれる。新規就航の場合、関空の空港使用料は10万円台。搭乗橋を使わなければ、空港使用料が約1割安くなる計算だ。海外でも、搭乗橋のない空港がLCCの拠点となっており、安い空港使用料を実現すればLCCの新規就航につながるとみている。
 また、国土交通省の成長戦略会議が5月17日にまとめた最終報告で、関空活性化策として、LCC専用ターミナルの設置などを求めている。ローコストの専用ターミナルが整備されれば、料金の割引幅をさらに拡大でき、就航便数の大幅増が見込める。
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